ワークショップ詳細
日 時: 10/20(日)13:00〜16:30頃まで
場 所: シェアガーデン松の葉
逗子市新宿3丁目(アクセスはお申込み完了後にお送りします)
参 加 費: 8,500JPY
定 員: 10名ていど
持 ち 物: エプロン、筆記用具
毎年のクリスマスの準備・ミンスミート(ミンスパイの中身)作りに先立ち、クリスマスプディングを作ります。
日本人にはあまり馴染みがないですが、プディングといっても私たちがイメージするあのカスタードプディングとは全くの別ものです。
どっしりとして、ドライフルーツの甘味と酸味がなんともクセになる味。
この日作ったプディングは持ち帰り、各自自宅で蒸してクリスマスまで、じっくり寝かせて熟成させます。
作業後には、キャサリンさんから教わったイギリスのクリスマス文化を共有しながら、庭でのアフタヌーンティーを楽しみましょう。
レシピを伝授して下さった長島キャサリンさんは、CINEMA AMIGOの館長・長島源氏のお母様。
50年以上前にイギリスから逗子に嫁ぎ、慣れない日本で、おせち料理などの日本文化を長島家からしっかりと受け継ぎながらも、子育ての中で自国イギリスやウェールズの文化も一緒に継承してきました。
開催場所となる、「暮らしの学校」 園芸部が毎月”庭しごと”をしている「シェアガーデン松の葉」は、キャサリンさんとも親交が深かった故・平山アンさんのご自宅で、現在は親族であり、暮らしの学校スタッフでもある良子さんが管理されています。
実は、毎年作っているミンスミートやクリスマスプディングなどのレシピの裏には、日本にお嫁入りした当時、イギリスのクリスマスを懐かしんであれこれ工夫をして完成させたキャサリンさんとアンさんの沢山の想い出が詰まっているのです。
イギリスのクリスマス
キャサリンさんから教わったイギリスの伝統的クリスマスに欠かせないものとして、ミンスパイのほかに、クリスマスプディング、クリスマスケーキ(日本のそれとは違いしっかり焼き上げマジパンで包んだ日持ちのするケーキ)などがあります。
シネマアミーゴの開館以来、 AMIGO KITCHENがクリスマスのために作り続けてきたのはミンスパイ。
10月末〜11月初旬にミンスミート(ミンスパイのフィリング)を作り、12月に熟成したミンスミートを詰めてミンスパイを焼きます。
そして12月のミンスパイを焼く会では、パイを焼き上げた後に、キャサリンさんから聞いたイギリスの伝統的なクリスマスディナーを再現した贅沢ランチで忘年会が定例となって、すでに10年以上も続いています。
定番メニューは
・ローストチキンかローストターキー
・グレイビーソース&クランベリーソース
・ベイクポテトと季節の野菜のロースト
・マッシュポテト
・芽キャベツ、グリンピースとインゲンのバターソテー
・ミンスパイ
・クリスマスプディング(いつもキャサリンさんが差し入れして下さいました)
昨年のミンスミート作りの様子はこちら
今年のミンスミート、ミンスパイ&クリスマスランチは、申込の準備が整い次第またお知らせします。公式LINEでいち早く告知がいきますのでぜひご登録くださいね!
11月に予定しているミンスミート作りに先立ち、ワークショップに参加できない方からの再販の希望をいただいたので、9月から予約販売をします。発送は10月に入ってからとなります。
プリンとプディングの違い
私たちはプディングと聞くと、カラメルソースのかかったプリンを想像しますが、あれはcaramel custardというそうで、日本のプリンのイメージはアメリカのカスタードプディングからきているとか。
イギリスでプディングと言えば、ヨークシャプディングやプラムプディング、そして今回教わるクリスマスプディングなど、私たちの知っているプリンとは全く別物です。
ちなみにオックスフォードの英語辞書によると、13世紀ごろすでに単語として存在したpuddingとは、「豚や羊の胃や腸にひき肉、脂(スエット)やオートミールを混ぜ合わせて詰めたもの」と定義されています。
クリスマスプディングとはどんなお菓子?
今回教わるクリスマスプディングは、クリスマスディナーの最後にデザートとして供されます。
キャサリンさんによると、プディングにかけたブランデーに火を灯すという演出は欠かせないそうで、ブランデーバターを添えていただく大人の味。
その内容は、ミンスミート同様のたっぷりなドライフルーツとナッツや牛脂、卵やパン、イギリスらしい黒ビールなど。
全ての材料を混ぜ込み、しっかり1ヶ月以上熟成させてから蒸しあげて、更に熟成させてクリスマスに備えます。
そう。
美味しくするためには時間を味方につけなければいけないのです。
ミンスパイの中身であるミンスミートも1ヶ月以上熟成させますが、プディングも同じ。
ということで、「え?もうクリスマスの話?」というこのタイミングで、毎年準備に慌ただしくなるのが恒例となっているのです。
キャサリンさんとアミーゴキッチン
キャサリンさんはAMIGO KITCHENに沢山のレシピや文化を伝授してくださいました。
庭の夏蜜柑を使ったマーマレードやキノットはもちろん
ミンスパイや、クリスマスのローストチキンとクランベリーソース、美味しいグレイビーソースの作り方etc…
10年以上続いている「AMIGO KITCHEN季節のワークショップ」のほとんどは、キャサリンさんから教わったものです。
他にも、オニオンチーズパイ、キャサリンさんご夫妻が出会ったギリシャの料理である焼き茄子のディップやスパナコピタ、レモングラスの香りのポテトスープなど。
通称”あゆみメシ”をご存知の方にはお馴染みの料理が、今もメニューの幅を広げてくれています。
昨年のワークショップで「次からは覚えてあゆみさんが皆さんに教えてね」とキャサリンさんからバトンを受け取ったので、責任を持って継続していきます。
*レシピ提供 長島キャサリン
(CINEMA AMIGO館長 長島源のお母様)
ロンドン生まれ、ウェールズ育ちのキャサリンさんは、1965年建築家の長島孝一氏と結婚して逗子へ。
まだ外国人の少ない時代に海を渡って嫁いだ彼女の
6人の子供を育てるなかで家事と育児、仕事の両立を図るための工夫をして身につけた暮らしの知恵に加え
祖国の文化と日本文化との融合は学ぶところが多いです。
クリスマスのミンスパイからおせち料理まで、季節と文化を毎年紡ぎ続けるスーパーウーマン。
[ 暮らしの学校 ]とは?
CINEMA AMIGOでのランチ提供に始まり、
逗子海岸映画祭、東京オリンピック2020オランダセーリングチームへの食事提供、ケータリング、料理教室、季節のワークショップなど、様々な「食」の場と、その周辺で経験を通じて、小嶋あゆみが真摯に見つめ続けてきた素材、生産者、季節、文化、身体、経済。
実体験を起点に、様々なジャンルの講師を招き、学び合う場です。
暮らしは日々の選択の積み重ね。
何を選択するのか、その幅の豊かを知った上で、自分が意志を持って選ぶ。
あゆみ校長が辿り着いた現在地は、「べき」論に縛られないで自由に考えよう、自分もまわりも苦しくならない選択ができるように多くの選択肢を持とう、そのすべを多角的に伝えたい!というスタンス。
だから暮らしの学校の内容には、絶対的な正解がありません。
人によって違う漠然とした部分。
輪郭の中を明るくして、参加者それぞれが自分にしっくりくる軸を探す。
そのために、授業を聞いて終わりでなく、自分の生活に落とし込む補講や共有の場も予定しています。
自分のものさしをもって日々の暮らしを心豊かに過ごせるようになるための学びの場。
あなたの人生に、是非暮らしの学校を役立ててください。
[ 小嶋あゆみ ]
映画館CINEMA AMIGOと同時に始まったフードチームAMIGO KITCHEN創立メンバー
CINEMA AMIGOでのランチ提供からはじまり、逗子海岸映画祭、毎年開催の季節のワークショップ、国際会議やスペイン大使館ケータリング、東京オリンピック2020オランダセイリングチームの食事に関わり現在に至る。北海道出身名古屋育ち。現在は北海道の洞爺湖と鎌倉の2拠点生活中。
https://www.instagram.com/ayumi.kojima/