日 時:10月26日(日)13時〜16時
場 所: c:hord hayama 
神奈川県横須賀市秋谷5611
会 費 : 税込¥12,000
    *当日現金にてお支払いください
定 員: 10名程度
◆件名 「アラビアンナイト予約」
◆本文
①お名前
②ご住所
③当日連絡のつく連絡先
④車でいらっしゃる場合はその旨
上記4項目を明記してお申込みください。
折り返し受付のメールをお送りいたします。
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「アラビアンナイト-千夜一夜物語」
『アラビアンナイト』(千夜一夜物語)は、アラビア、インド、ペルシャなど、広範な地域に起源を持つ説話が集められており、妻シェヘラザードが王に語る物語という枠組みの中に、さらに別の語り手が登場する入れ子構造になっています。
物語の舞台はアッバース朝時代(750〜1258)のバグダードが中心ですが、アラビア、ペルシア、インド、ギリシアなど様々な地域の物語が収められています。16世紀のカイロで編纂され、18世紀にフランスの東洋学者 アントワーヌ・ガランによってヨーロッパに紹介され、いくつもの説話が世界中に知られるきっかけとなりました。
冒険談、犯罪談、旅行談、神仙談など、多様なジャンルの物語が含まれ、「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」「船乗りシンドバッドの冒険」などは特によく知られています。
妻の不貞を発見して以来、女性への猜疑心に苛まれていたシャフリヤール王は、結婚した若い娘と最初の一夜を過ごしてはまるで元妻への仕返しのように翌朝には処刑していました。殺害した女性が3000人に達したとき、何か手を打たなければ国が滅んでしまうと父の反対を押し切り、王の閨に向かった美しく賢い大臣の娘シェヘラザード。
夜が明けるまで、古今東西のあらゆる不思議な物語を王に語り、毎晩物語を語り終える前に続きを保留し、王が「死」ではなく「続き」を求めて彼女の命を延ばし続けるように仕向けました。
最終的に王の怒りを鎮め、女性を殺すことをやめさせることに成功し、王の正妃として迎えられてめでたしめでたし???な物語です。(シェヘラザードはそれで良かったのか?謎)
と、なんともめめしい王様の話だったのですが…
ここでテーマにしたいのは、情けないメンタルのシャフリヤール王なんかじゃなくてシェヘラザードが命懸けで紡いだ多くの物語の舞台となった中東全域の食文化です。
今回は一つの物語を取り上げるのではなく、中東全域をイメージして食の旅ができたらと妄想中。
そもそもこの物語は、冒険商人たちをモデルにした架空の人物から、アッバース朝のカリフであるハールーン・アッ=ラシードや、その妃のズバイダのような実在の人物までが登場し、多彩な物語を繰り広げ、説話はペルシャ・インド・ギリシャなど様々な地域の物語を含み、当時の歴史家の書いた歴史書とは異なり、中世のイスラム世界の一般庶民の生活を知る一級の資料でもあるそうで、ちょっとだけその暮らしを食卓からのぞいてみるのも楽しそうかな、と。
中東料理の魅力

中東料理はスパイスやハーブを多く使うものの、辛味はなく優しい味わいです。
レバノンやシリア、ヨルダンなどの地中海地域の食文化はギリシャと通じていますし、世界三大料理にあげられるトルコ料理や、オマーンなどは、たっぷりの野菜にカルダモンやディルなど香りのいいハーブやスパイスにドライフルーツの甘みを加えた、ヘルシーな料理が多いです。
今回のメニューを構成するにあたり、物語の舞台となったアッバース朝時代や中世のイスラムを料理から深掘りするのはとても興味深かった。現代では目にすることも多くなったさまざまな各国料理の原型がそこにはあって、やはり食文化も戦争と侵略の上に世界に広げられたものだという事実。
今のところ想定しているメニューはこんな感じです。
ショルバット・アダス
中東地域では定番中の定番ともいえるあっさりした塩味レンズ豆のスープ
ムタッバル
アラブやギリシャ料理では定番の焼き茄子の前菜。私が以前キャサリンさんから教わったのはギリシャのレシピでした(夫・孝一さんとの出会いがギリシャだったので思い出の味として)
ファラーフェル
物語の舞台となったアッバース朝時代、ムスリムによるイベリア半島の征服後の歴史資料にアンダルス料理として初めて登場したという ひよこ豆で作る中東のコロッケ
タブーリ
アラブ諸国・地中海地域で古くから食べられている、アラビア語で‘野菜を混ぜ合わせたもの’を意味するパセリが主役の伝統のサラダ
シシ・タウーク
オスマン帝国時代に中東全域へ広がったスパイシーな焼き鳥(ケバブ)
マシュアイ
ヒラマサやアジなど、日本でも馴染み深い魚が獲れる オマーンのスパイスたっぷりな代表的魚料理
デザート
こちらはÉPICES(エピス) 飯村遥が現在考察中です
参考までに、以前別企画でお出しした、オマーン来訪経験者から「めっちゃオマーン!!!」と感想をいただいたオマーン料理はこちら↓
1Day café @c:hord hayamaについて
コロナ禍から始まったc:hord hayama antiques&book caféでの予約制食事会・1Day café。
そのタイトルの由来は、まさに新型コロナが暴れ出してカフェ営業を中止していたコードハヤマで、外へ出かけられないならせめて料理で旅をしよう!をコンセプトに開けた、1日だけのカフェ営業でした。
緊急事態宣言発令が繰り返された当時、一度に集められる人数に制限もあり、席の間隔も広く取らなければならなかったため、少人数2部制で開催したことを覚えています。
以来毎年1〜2回(4〜7月のどこかと10月の最終日曜日)小嶋の個人的趣向に偏って、映画や物語、絵画などをテーマにして開催しています。
企画発案・料理 AMIGO KITCHEN 小嶋あゆみ
デザート ÉPICES(エピス) 飯村遥
会場・撮影 c:hord hayama(コードハヤマ)

  
  
  
  



