暮らしの学校 3月の季節しごと
3月の季節しごとは味噌です。
昨年同様、1日目は湧き水を汲みに行き、味噌を使ったアレンジ料理を覚える「レシピのない料理教室」
2日目には、前日汲んできた湧き水で茹で上げた大豆を使い味噌仕込みの作業、そして作業後はひな祭りのランチ。
1日目は水汲みもあるため車に同乗できる人数で満席とします。
もしも「車出せます!」という参加希望の方がいらっしゃったらぜひお知らせ下さい。状況によっては定員を増やす可能性もあります。
2日目の味噌仕込みでは、今年も、葉山の海水で塩を作る中山陽太氏がランチタイムに参加してくれるので、有意義なお話をたくさん聞けますよ。(塩の量り売りもあるかも?)
*今年の宿泊プラン「Soil for Growth」は、施設内(お風呂場)の改修工事の関係で中止としました。
もし大衆浴場(銭湯や温泉など)でも平気だから泊まりたい!という方は、公式LINEメッセージまたはメールにてご相談ください。
【お申込み】
1日目
日 時:3月1日(土)9時〜15時
場 所:桜山ノウチ 神奈川県逗子市桜山2丁目 2-6
定 員:4名前後(水汲み&直売所巡りは車移動)
2日目
日 時:3月2日(日)10時〜15時
場 所:桜山ノウチ 神奈川県逗子市桜山2丁目 2-6
定 員:10名前後
持ち物:エプロン、筆記用具、容器(容器別売り)
レシピのない料理教室 3/1(土)
水汲みからスタートして、三浦半島の食材を集めつつ逗子へ戻り、その場でメニューを決めながらランチを作ります。
葉山と横須賀の端境にある子安の里と呼ばれる山の中。関根御滝不動尊で、まずは味噌仕込み用の水汲みです。
ご自分用には水筒やペットボトルなど、自力で持ち帰れる範囲の容器を持ってきてください。
その後地元の生産者さんが営む野菜の直売所を巡る予定です。
昨年は、津久井にあるSHO-farmさんを訪ねましたが、調理時間の関係で今年はもう少し近場にするかも…思案中です。
買い出しが終わったら、逗子「桜山ノウチ」へ。
部屋へ入ると可愛いお雛様が迎えてくれるのも、この季節の嬉しいところ。
メニューを決めつつ、手分けしながら下ごしらえ。
素材の組み合わせ方や、あるものでメニューを構成する流れ、さらに味噌を活用したアレンジ料理までを学べるライブ感溢れる料理教室。どれもシンプルな工程なので、自宅に戻って活用できるアイディアがいっぱいです。
*PayPayか銀行振込をご希望の方は公式LINEからメッセージでお知らせください。
レシピのない料理教室について
もともとは、葉山と横須賀の町境・秋谷の海を見下ろす古い洋館 c:hord hayama antiques & bookcaféで始まった不定期開催の料理教室でした。
きっかけは、その名の通りおよそレシピと言われるものがない小嶋あゆみの料理(通称あゆみメシ)を食べた方から、作り方を教えて欲しいと聞かれることが多く、レシピがないので作り方をその場で見てもらおうという趣旨でした。
素材の扱い方や組み合わせにより生まれる手軽な料理の数々を、主にデモンストレーションでお見せしたものから、2023年逗子海岸映画祭でのイベントのように全員でワイワイ作るものまで、多種多様なスタイルで、さまざまな場所で不定期開催しています。
味噌仕込み 3/2(日)
逗子の自然食品店・陰陽洞おすすめの大豆と糀、葉山の海水で作った塩、葉山の湧き水で仕込みます。
茹で上げた大豆を潰し、糀と塩を加える。
味噌仕込みの工程は実にシンプルです。
一度覚えてしまえば、毎年「我が家の手前味噌」が作れますし、オカラやひよこ豆を使った早めに仕上がるお味噌もあるので、必要な分量で仕込み続けることも可能なので、ぜひ暮らしに取り入れてほしいと思います。
作業後のランチタイムには、陽太氏から、自給の暮らし方や塩のお話も聞きながらの交流会も。
葉山の塩の量り売りもあるかもしれません。
*味噌持ち帰り1kg(増量希望の方はオプションにて選択してください)
*今回よりジップロックでお持ち帰り頂きますが、容器持参or購入の方はそのまま容器に詰めて仕上げます。
*ホーロー容器をご希望の方はオプションにてお選び下さい。共同購入で市場より少しだけ安く買えます。
*PayPayか銀行振込をご希望の方は公式LINEからメッセージでお知らせください。
味噌の材料
北海道産有機大豆
逗子の自然食品店・陰陽洞さんが毎年厳選して仕入れてくれる北海道産の有機大豆を使用します。
島根県産 ヤサカの有機米糀
同じく、逗子の自然食品店・陰陽洞さんが毎年予約販売してくれる、島根県ヤサカ共同農場の有機生糀を使用します。
葉山の塩
桜山ノウチの修繕なども手掛ける「足土農園」「八星屋」「種物屋」主催の中山陽太氏()(2022年暮らしの学校・エネルギーの回でも登壇)が、葉山の海水を七日間かけて薪で炊き上げた貴重な塩を使用します。
子安の里の湧き水
鎌倉・逗子・葉山には何ヶ所か湧き水が出る場所があります。
その中でも今回は、比較的水量が多く安定していて、近隣に迷惑のかからないため地域住民がよく水を汲みに行く湘南国際村麓の子安の里・関根御滝不動尊の水を、豆の浸水から炊き上げまで贅沢に使用します。
季節しごとについて
季節しごとのほとんどは、時間の力を借りています。
豊作だった果物を無駄にしないように、時間をかけて煮込み水分を飛ばして仕上げるジャムや
醗酵・熟成など、菌と季節(気温)に手助けしてもらい出来上がる調味料や漬物など
せっかく実った季節の恵みを無駄にしないため、繋ぎ続けた長期保存を可能にする暮らしの知恵は、時代がどんなに進化して便利になっても、やはり無くしてはいけないように感じます。
「スロウライフは忙しい」
自然は人の都合で動いてくれない。季節の流れや気温の変化に人が合わせなければならないので、暮らしの学校受講生の間でよく出る言葉です。
味噌仕込みは、仕込みのタイミング(気温)を考えて、大豆を浸水する時間、茹で上げる時間、塩と麹を合わせて醗酵・熟成する時間が必要。
2月に作るキノットも、果樹の糖度が上がりすぎない収穫時期の見定めと、漬け込む時間が重要です。(梅酒と同様に長ければ長いほどコクが出てきます)
今しか収穫できないタイミングがあり、待つことでしか味わえない味があるとしたら、その時間すら愛おしくなったりするもの。その時間を楽しめるようになったら、暮らしはさらに豊かになると思います。