AMIGO KITCHEN小嶋あゆみがナビゲートするAMIGO HOUSE「暮らしの学校」
4月のテーマは「食べ物と社会の仕組み」
●講座
「海老のはなしとフェアトレードのはなし」
私たちが口にするものは、どこから来て、誰がどのように手を加え、届くのか。
心に留めたい安全な食品の選び方について、水産流通を題材に考えます。
食材を買うとき、何を基準に選んでいますか? 味、栄養価、それとも価格?
生きるために欠かせない食品ですが、わたしたち消費者は食品流通のゴールという末端にいて、生産から口に入るまでのプロセスをきちんと認識していません。知らぬが花でいるよりも、しっかりした食品選びのものさしを手に入れませんか?
AMIGO KITCHENで食材のひとつとして使っているパプアニューギニア産天然エビ。
その輸入・加工をしているのが、パプアニューギニア海産です。
代表取締役工場長の武藤北斗さんは、東日本大震災被災後、石巻から大阪へ工場を移転しました。
彼が手がける天然エビは、洋上で収穫したら傷む暇を与えず即凍結、凍ったまま大阪の工場へ運ばれます。輸送時にも出荷時にもPH調整剤や酸化防止剤を添加していません。
養殖エビよりは天然エビと考えがちですが、それだけで片づけられない側面が。水揚げから消費されるまでの間のブラックボックスの中の扱い方には、天然エビでもさまざまな違いがあるのです。
水産流通業界の常識とは
今回の講座では、あゆみ校長がパプアニューギニア海産の武藤北斗さんと、彼の工場から海産物を仕入れている逗子の老舗自然食品店、陰陽洞の福田さんに語り合ってもらいます。その対話から見えてくるのは、水産業界では常識だけれど消費者は認識していない業界の裏事情。そして食品の安全や価格について。
一人ひとりの参加者が、それぞれの生活の中で、ものの選び方の基準をアップデートできるように、深堀りしていきます。
パプアニューギニア海産は「好きな日に働くエビ工場」としても知られ、メディアでも取り上げられています。また北斗さんは石巻時代から環境問題に取り組んできました。彼が考え実践する働き方と環境への視座は、後日の講座でじっくりと伺い一緒に考えていきます。こちらもご期待ください。
◆人物紹介
パプアニューギニア海産代表取締役工場長 武藤北斗
3.11震災被害により宮城から大阪へ。
メディアでとりあげられる「好きな日に働くエビ工場」の話だけでなく、取引先との関係作りや食品の安全への意識、当事者だから見えている様々な問題から聞きたい話がたくさん。
また、福島原発事故前から核燃サイクルに反対しており、反核ロックフェス「大マグロック」や大飯原発運転差止行政訴訟、鎌中ひとみ監督の映画会社ぶんぶんフィルムサポーター共同代表など、活動は多岐にわたる。
パプアニューギニア海産
http://pngebi.shop/
◯小嶋校長からの一言。
CINEMA AMIGOでの鎌中ひとみ監督作品「みつばちの羽音と地球の回転」上映会にて小嶋が食事を担当してからのお付き合い。
提供してもらうのはいつも、美味しい海老だけではないのです。
◆人物紹介
陰陽洞 福田妙子
1997年 創業 逗子の自然食品店陰陽洞は、この地域のみんなが頼りにするお店。
食の安全性・環境問題に広く取り組む陰陽洞さんの立場から、同じ取組みでありながらも生産者により近いパプアニューギニア海産さんのお話しを、より深く引き出していただきます。
陰陽洞
https://in-yo-do.com/
暮らしの学校・校長(という名のナビゲーター)
小嶋あゆみ by AMIGO KITCHEN
映画館CINEMA AMIGO創立と同時に始まったフードチームAMIGO KITCHEN創立メンバー
CINEMA AMIGOでのランチ提供からはじまり、逗子海岸映画祭、毎年開催の季節のワークショップ、国際会議やスペイン大使館ケータリング、東京オリンピック2020オランダセイリングチームの食事に関わり現在に至る。
北海道出身名古屋育ち逗子在住
https://note.com/amigo_kitchen