CHINOTTO=キノットの作り方

イタリア版コーラCHINOTTO(キノット)という飲みもの。

ハーブと一緒に焼き上げた夏みかんをスパイスと共にシロップに漬け込んで、炭酸などで割っていただきます。

酸っぱくてほろ苦い、クセになる大人の炭酸飲料キノット。

使う砂糖の種類によって色味も風味も変わるので、黒糖でパンチのある仕上がりにしてもいいですね。

キノットとは?コーラもマックも拒絶していたイタリアの話し

CHINOTTO=キノットは、本来16世紀初頭にイタリアに持ち込まれたベルガモットにも似た柑橘類の品種のこと。

見た目は小ぶりで夏みかんとは大きく違うものの、苦味が強く果汁が少ないあたりは共通点がある果実です。

その果実で1940年代にコカコーラに対抗して作られたらしい飲み物が、ここでいう清涼飲料としてのキノット。

現在では各社で製造されていてネットでも買えるので興味ある方はどうぞ。

今でこそマクドナルドもあるイタリアですが、当初は国民の大反対により、マクドナルドのイタリア進出は、なかなか叶わなかったとか。

昔聞いた話しでは、転勤でアメリカ生活を余儀なくされたイタリア人がいちばん耐えられなかったのが、食事を5分やそこらで終わらせるファストフード文化だったそうで…なんとマクドナルドがようやく出店をしたのが1986年のこと。

マクドナルドの日本進出は1971年なので15年もの開きが!

ちなみに現在もイタリアのマックは別メニューだそうです。

フランス料理と比べて、作るのも食べるのも気楽な感じのイタリアンだけど、ランチに2時間かけるお国柄。
気楽なのと、気がないのでは根本が違う!という事でしょうか。

楽しい会話をしながらの食事は消化も助けるっていうし。

子どもの孤食も話題にのぼるこの頃。

たとえそれがマックであっても、今日あったことのあれこれを、顔見ておしゃべりしてゆっくり食べれば
違う栄養になる気がする。
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この辺の話しは、福島の震災後に食を仕事にする事を悩んだ私を救ってくれたあるエピソードと一緒にいずれまた。

夏みかんで作るキノット

逗子・葉山では家の庭先にとても多く見かける夏みかん。

理由は上皇様の婚約の記念に葉山町から各家庭に配られた苗木のおかげだそうで、御用邸のある葉山では、ロイヤルサマーオレンジとして結構さまざまなプロジェクトがあるくらいです。

この庭先の夏みかんを余すところなく活用すべく、イギリスから逗子へ嫁いだ長島キャサリンさん(CINEMA AMIGO館長のお母様)が工夫を重ねて作り上げたのが、このキノットと夏みかんで作るマーマレード

夏みかんのほか、レモンで作っても美味しいです。のそ場合は使うスパイスをカルダモンに変えるなど工夫をするとさらに変化も楽しめますよ。

秋から冬にかけてはお湯割りでも。お好みでお酒を加えるスタイルも美味しかったと報告いただいてます。

ぜひ作ってみてくださいね。

CHINOTTO-キノット
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